久しぶりにカメラマンのYさんと仕事。
フリーの方で、年齢は私のひと回り上である。
仕事は鬼のように厳しい。
最初の1~2年は怒鳴られっぱなしだった。
思い返しただけで胃がキリキリする。
それから7年の付き合い。
稚魚だった私も、外注の仕事に関して、
今では全責任を負っている立場だったりする。
過去にフリーのWEBデザイナーに依頼し、
納期ギリギリで失踪されたことがある。
Yさんの伝手があってなんとか助かったが、
そのとき相手選びの「鉄則」を教えてくれた。
- 自宅以外にオフィスを構えている
- 社員が2名以上いる
この条件を満たすフリーは、
ちゃんとした仕事をするはずだと言う。
Yさん自身、独立してから18年間、
どんな苦境でもこれだけは守り抜いてきたそうだ。
しかしなぜそれが鉄則なのか。
尋ねてみると、こう返ってきた。
もし自分が明日死んだとして、
やりかけの仕事は誰が完遂するのか。
予期せぬ事態に見舞われたときのために、
続きができる人間と職場を残すのは、
仕事を請け負う以上、当然のこと。
それをしない人間は「信用」を甘く見ている、と。
ビジネス書にでも書いてあったら、
単なる精神論にしか聞こえないようなことだけど、
それを貫いてきた人間の言葉は重い。
そんなYさんだが、今日はレンズを忘れ、
お弟子さんに届けさせていた。
お、おう。ドンマイ!