楽しみにしていた「MOTHER2 ふっかつさい」ですが、盛り上がらず、やめてしまいました。
「ふっかつさい」とは、簡単に言うと、Wii Uで『MOTHER2 ギーグの逆襲』を遊んで、みんなで語り合いましょうよ、という趣旨のキャンペーンです。
「語り合い」は「Miiverse(ミーバース)」という場所で行われていて、これは任天堂が提供するSNSのようなものなのですが、遊び場としては問題点も多く、まだまだ発展途上にある空間でしょう。
とはいえ、私は『MOTHER2』を未プレイなので、せっかくのこの機会を利用しない手はないだろうと、意気揚々と始めました。
実際、どういう状況かというと、隅々まで知り尽くしたような人々が、我先にと、熱を帯びた「知識」を披露しています。活気はありますが、そのメンタリティに気圧されて、初プレイの私は居場所がありません。
あとはいつも通り、画力の高い人たちがイラストをガンガン投稿しているという現状です。
もうちょっとこう、なんとかならないものですかね……。
なんとなく、東京ディズニーランドで見かけた、中年カップルの残像がよみがえります。
その方たちは、パレードの最前列に陣取ってダッフィー人形を振りまわし、ビデオカメラと一眼レフを操りながら、ときどきお互いの顔を見つめ合っては、感極まった顔でキャラクターの名前を絶叫していました。
愛の深さゆえ谷底へ落ちるか、それとも、ひとり平地を歩いて行くのか。
今はそんな気持ちなので、『MOTHER2』はやらず、糸井重里 『家族解散』を読んでおります。