今日、顧客データの扱いについてシステム屋さんといろいろ話した。
私はあまりシステマチックな思考を持っていないから、話し込むほど「何をもってその人をその人とするか」の迷宮に入って面白かった。
ちょうど朝、読んでいた本が平野啓一郎 『私とは何か』であったこともあり、業務よりも哲学に関わるような宿題を残した。
仕事として何ら進捗していない状態を、面白がっている場合ではないのだが……。
ちなみに私は、イーライ・パリサー 『閉じこもるインターネット』や、東浩紀 『一般意志2.0』を読み終えている。ネット上の人間のふるまいをどう捉えるべきか、それなりに関心があるほうだと思う。
また、日々感じる苛立ちのひとつ。「現実と虚構」の崩壊に対して、そこで生きる者が状況に対応できていないまま、何かを語っているバカバカしさ。その構図まで再現された。
どういうことかというと、皮肉なことに、ミーティングの場に居合わせた人間のなかで、住まいが近隣である者同志が発見され、妙な盛り上がりを見せたのだ。
私はこれらのことを強引にまとめようと思わないが、つながっている予感がある。
引き続き気にしていきたい事柄だ。
早川書房
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